主な症状はお口の乾燥感や唾液のネバネバ感などがあります。
症状が進むと舌の痛みや味覚障害などが起こることもあります。

原因は、加齢、義歯の不具合、薬の副作用、食生活、全身疾患など様々です。
不規則な生活習慣やストレスにより、最近では若い方にも増えつつあります。
原因の一つとして噛み合わせがあるとも言われています。

口腔乾燥症(ドライマウス)

診断法

口腔水分計ムーカス

口腔水分計ムーカス

口腔乾燥(ドライマウス)の診断と評価については、従来サクソンテストやガムテストといった咀嚼による刺激唾液量の評価が中心でしたが、これらの方法は、安静時の口腔乾燥状態を評価するものではないため、臨床上の問題が多くありました。

また、寝たきり患者や義歯不適合患者、認知症患者などでは検査困難なため、これらの患者の口腔乾燥の実態が明らかになりませんでした。
そこで客観的な検査法のひとつとして、口腔水分計ムーカスが開発されました。

口腔内粘膜上皮に含まれる水分量から、実際の水分量ではなく相対値として湿潤度を数値化して表示します。約2秒で口腔内の湿潤度を測定します。

治療法

当院では、唾液分泌検査を行い、シェーグレン症候群とそうでない口腔乾燥症の鑑別を行っています。必要があれば、内科・眼科での検査を受けていただきます。

シェーグレン症候群であれば、症状専用の薬を処方します。他の乾燥症であれば義歯の調整、噛み合わせ の調整、生活指導、対症療法などを行います。

さらに乾燥状態にあった漢方薬やお口の中を潤すシートタイプもしくはジェルタイプの製品をお出ししています。