一生自分の歯で噛むためには、虫歯の予防と同時に歯周病の予防と適切な治療が大切です。
歯周病を改善していくためのポイントは「炎症のコントロール」と「力のコントロール」です。
歯周病は、口の中の細菌よる感染、つまり炎症をコントロールする事によって、その進行を抑える事が可能なのです。そのため、的確な診断のもと、
- 熟練された歯科衛生士によるブラッシング法の指導
- 歯に付着した歯石の除去
- 局所に効果的な薬物の投与
- 合っていないために、周囲に悪影響を及ぼす「かぶせ物」などの改善
- 歯ブラシのしやすい環境作り
- 専門家によるメインテナンス(プロフェッショナルティースクリーニング)
などによる、徹底した「炎症のコントロール」を行います。
ただし、これだけでは歯周病の改善は十分ではありません。噛み合わせたり食事をしたりすれば、歯やそれを支える骨には当然力が掛かってきます。許容範囲を超えた力が掛かると周囲のバランスは崩れ、歯を支える骨が破壊されていきます。この許容範囲を超えた力を分散させるために、
- 噛み合わせのバランスの調整
- グラグラと動く歯の固定
- インプラントや義歯などによる負担の分散や補強
などを行い「力のコントロール」を図ります。
この「炎症のコントロール」と「力のコントロール」のどちらが欠けても歯周病は進行を止めないため、当院では徹底した検査・診断のもとに、長期間安定したお口の健康を保つため、この2点の改善を図るよう最大の努力をいたします。